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ニュースリリース

GSユアサが納入した世界最大規模の蓄電池設備が稼働開始 ~北海道北部地域の風力送電網構築に貢献~

2023年6月15日
株式会社 GSユアサ

 株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)が、北海道北部風力送電株式会社(代表取締役社長:吉村 知己、本社:北海道稚内市。以下、北海道北部風力送電)向けに納入した世界最大規模の蓄電池設備(約21万モジュール、約330万セル)が、2023年3月から稼働を開始しました。本設備は2018年に受注し、2020年7月から2021年11月まで16か月間をかけて無事故で設置工事を行いました。今後、GSユアサは20年にわたり、本蓄電池設備の保守・メンテナンスを担います。

 本蓄電池設備は、出力240MW・容量720MWhで、北海道北部風力送電の北豊富変電所(北海道天塩郡豊富町)に設置されています。風力発電設備と連系することで気象変化によって起こる風力発電の出力変動を抑制し、系統の安定化に寄与します。
 なお、本蓄電池設備はGSユアサ製の産業用リチウムイオン電池を搭載しています。また、GSユアサ独自の遠隔監視技術と予測・予兆技術を用いた蓄電池保守サービス「STARELINKサービス」により、リチウムイオン電池全セルの電圧監視や故障監視を常時行い、高い安全性を確保しています。万が一の故障発生時は、業界最大級の全国を網羅するサービスネットワークを活用し、お客様の要請に対応します。

 今後もGSユアサは、リチウムイオン蓄電池設備の拡販を通じて電力の安定化に寄与してまいります。また、系統の調整力を担うことで、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に貢献します。

リチウムイオン蓄電池設備の特長

1.全セルの電圧監視、全モジュールの温度管理機能を搭載し、高い安全性を確保。
2.蓄電池設備のコンパクト化と長寿命化を実現。
3.変動吸収運転に重要な最適SOC管理が可能。
4.充放電による発熱を抑え、エアコンの省電力化を実現。
5.ファンレスモジュール構造により故障率低減、交換部品点数の大幅な削減。
6.法令に合致した火災予防条例適合キュービクルを採用。
※SOC:State of Charge(充電率)。満充電状態を100%とした場合の残存容量の割合のこと。

リチウムイオン蓄電池設備概要

電池の種類 リチウムイオン電池
出力(MW) 240
容量(MWh) 720
蓄電池モジュール数(個) 約21万
蓄電池セル数(個) 約330万

1.蓄電池設備全景

1.蓄電池設備全景

(提供元:千代田化工建設(株))

2.2023年5月に開催された蓄電池設備竣工式典の様子(北海道北部風力送電 吉村社長)

2.2023年5月に開催された蓄電池設備竣工式典の様子(北海道北部風力送電 吉村社長)

3.蓄電池設備の役割(概要図)

3.蓄電池設備の役割(概要図)

[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
  株式会社 GSユアサ 産業電池電源事業部 事業企画本部
 TEL 03-5402-5820

[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
 株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部
 TEL 075-312-1214

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