GSユアサの宇宙用リチウムイオン電池が X線分光撮像衛星XRISM(くりずむ)に搭載
2023年8月24日
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー
GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製の宇宙用リチウムイオン電池が、X線分光撮像衛星XRISM(以下、XRISM※1)に搭載されています。XRISMは2023年8月26日に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。略称:JAXA)殿の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
XRISMは、JAXA殿が米国航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)とで進めている国際共同プロジェクトです。星や銀河、そしてその間を吹き渡る高温ガス「プラズマ」の成分と速さを測ることで、星や銀河、銀河の集団がつくる大規模構造の成り立ちの解明をミッションとしています※2。
GYT製の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に軌道上での宇宙実証が行われて以降、これまでに国内外の200機以上の宇宙機に搭載されてきました。その実績と、高真空の宇宙空間で長期間の運用に耐えうる性能が評価され、XRISMに採用されました。
GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深 6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。
※1「X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission」の頭文字をとった略称
※2 JAXAプロジェクトサイトをもとに記載 (https://xrism.isas.jaxa.jp/)
X線分光撮像衛星XRISMに搭載されたリチウムイオン電池の仕様
部品番号 | JMG110 ※3 |
公称電圧(V) | 3.7 |
定格容量(Ah) | 110 |
寸法(mm)※4 | W130 × D(52) × H216 |
質量(g) | 2,770 |
※3 JAXAコンポーネントカタログに登録されている高性能宇宙用リチウムイオン電池
JAXAWEBサイト(https://www.kenkai.jaxa.jp/library/database/db-compindex.html)
※4 寸法Hは端子まで(スタッドボルト部除く)
X線分光撮像衛星XRISM(提供:JAXA)
宇宙用リチウムイオン電池(セル)
[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー 営業部
TEL 03-5402-5867
[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部
TEL 075-312-1214