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ニュースリリース

GSユアサの技術開発提案がJAXA宇宙戦略基金に採択 ~第5世代宇宙用リチウムイオン電池開発および実用化体制構築を推進~

2025年7月17日
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー

GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。略称:JAXA)の宇宙戦略基金事業において、「衛星等」の技術開発テーマ「衛星サプライチェーン構築のための衛星部品・コンポーネントの開発実証」に宇宙用リチウムイオン電池の技術開発提案を行い、採択されました。

本基金は、宇宙分野の資金配分機関としてJAXAに新たに設置されたものです。「輸送」「衛星等」「探査等」の3つの分野において「市場の拡大」、「社会課題解決」、「フロンティア開拓」の3つのゴールに向け、宇宙技術戦略で抽出された技術項目を参照しつつ、技術開発テーマを設定し、民間企業や大学などが複数年度(最大10年)にわたって技術開発に取り組むことを目的としています。

宇宙における国産バッテリーの確保は、需要が大きい技術領域であり、日本が世界に伍する重要技術です。そのため、競争力強化と経済安全保障に資する観点でも研究開発の意義があり、期待が寄せられています。
当社からの提案には、量産化や短納期化に向けた品質保証基準の見直しなどが含まれます。この技術開発で得られる量産化に伴う品質保証ノウハウは、本技術開発のみならず、国内のさまざまな技術開発にも役立てられるとの評価を得て、今回採択されました。

技術開発テーマ 衛星サプライチェーン構築のための衛星部品・コンポーネントの開発・実証
(A)衛星サプライチェーンの課題解決に資する部品・コンポーネントの技術開発
技術開発課題名 第5世代宇宙用リチウムイオン電池開発※1および実用化体制構築
・量産化技術の検討
・安全性に関する検討
・寿命予測モデルの構築
実施期間 2025年4月7日~2030年3月31日まで(予定) 
 当初補助事業期間は、補助金交付決定日から最初のステージゲート評価が終了する日の 属する年度の末日までの期間です。

当社の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に軌道上での宇宙実証が行われて以来、これまでに国内外250機以上の人工衛星などの宇宙機に採用されています。当社は、本基金を活用することにより、新世代の宇宙用リチウムイオン電池開発と実用化体制を構築してまいります。

※1  1998年に初代の宇宙用リチウムイオン電池を開発して以来、JAXAと連携のもと、第4世代にわたり電池の高性能化を継続的に推進してきました。現在開発中の第5世代では、さらなる高エネルギー密度化に加えて、ユーザーのニーズの多様化にも応える電池の実現を目指しています。

宇宙用リチウムイオン電池(セル) 

宇宙用リチウムイオン電池(セル) 

[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー 営業部  TEL 03-5402-5818
[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部  TEL 075-312-1214

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