GSユアサのリチウムイオン電池が「H-ⅡAロケット 50号機(最終号機)」、 「温室効果ガス・水循環観測技術衛星GOSAT-GW」に搭載
2025年7月1日
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー
GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製のリチウムイオン電池が、2025年6月29日に打ち上げられた三菱重工業株式会社(社長:伊藤 栄作、本社:東京都千代田区。)製のH-ⅡAロケット50号機(最終号機)に搭載されました。また、このロケットにより運搬された三菱電機株式会社(執行役社長:漆間 啓、本社:東京都千代田区。)製の温室効果ガス・水循環観測技術衛星GOSAT-GW※1(以下、GOSAT-GW)にも、GYT製リチウムイオン電池が搭載されています。
H-ⅡAロケットに搭載されたロケット用リチウムイオン電池は、H-ⅡAロケット8号機から最終号機までの全てのH-ⅡA・H-ⅡBロケットに採用され、2002年から20年以上にわたり日本の宇宙開発利用を支えてきました。
また、GOSAT-GWは、文部科学省や環境省などが推進するプロジェクトで、温室効果ガスの濃度の監視、排出源等のモニタリングや、気候変動に伴う水循環変動の把握と予測、さらに気象予報・漁業・航行支援などでの利用を目的としています。GYT製の宇宙用リチウムイオン電池※2は、2000年代初頭に軌道上での宇宙実証が行われて以来、これまでに国内外250機以上の宇宙機に採用されています。その実績と、高真空の宇宙空間で長期間の運用に耐えうる性能が評価され、GOSAT-GWに搭載されました。
GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深 6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて、宇宙開発事業へ貢献してまいります。
※1「Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle」の略称
機能や役割については、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。以下、JAXA)のウェブサイトを参照ください。https://www.satnavi.jaxa.jp/ja/project/gosat-gw/index.html
※2 JAXAから委託を受けて開発し、JAXAコンポーネント(JAXA研究開発部門が人工衛星に共通に使用される搭載コンポーネントやデバイスを開発し、JAXAデータベースに登録・開示する制度)に登録されている高性能宇宙用リチウムイオン電池です。詳しくはJAXAウェブサイトを参照ください。
https://www.kenkai.jaxa.jp/library/database/db-compindex.html
1.温室効果ガス・水循環観測技術衛星GOSAT-GW(提供:JAXA)

2.H-ⅡAロケット(提供:JAXA)

※写真はH-ⅡA ロケット47号機
3.宇宙用リチウムイオン電池(セル)

4.H-ⅡAロケット用リチウムイオン電池

[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー 営業部
TEL 03-5402-5818
[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部
TEL 075-312-1214