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ニュースリリース

GSユアサが開発した電池がH3ロケット3号機と先進レーダ衛星「だいち4号」に搭載

2024年6月26日
株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー

GSユアサグループの株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:並河 芳昭、本社:京都府福知山市。以下、GYT)が開発・製造した電池が、三菱重工業株式会社(社長:泉澤 清次、本社:東京都千代田区。以下、MHI)殿と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿により開発されたH3ロケット3号機と、同ロケットに搭載される先進 レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)※1に採用されました。同ロケットは種子島宇宙センターから6月30日に打ち上げられる予定です。

H3ロケットは、我が国が宇宙への輸送手段を持ち続けるために、基幹ロケットH-ⅡA/H-ⅡBロケットの後継機として、開発が進められてきた次世代の大型ロケットです。GYTはこれまで同様、H3ロケット向けに2種類のリチウムイオン電池と熱電池※2をMHIへ納入しました。納入したリチウムイオン電池は同ロケットの計測機器などに、同じく熱電池は姿勢制御系機器などに電力を供給します。
また、H3ロケット3号機に搭載され、災害状況の把握や森林観測、海洋監視などに貢献する「だいち4号」にもGYT製の宇宙用リチウムイオン電池※3が採用されており、人工衛星が地球の陰に入って太陽光による発電ができない期間に、電力を供給します。

GYTは1970年代の日本の宇宙開発草創期より宇宙用電池を開発・供給しており、以降、現在まで酸化銀亜鉛電池、熱電池、リチウムイオン電池などの当社製品が日本の固体燃料ロケット・液体燃料ロケット、国内外の人工衛星に搭載されるなど、宇宙開発事業に寄与してきました。
今後も最高水準の性能・品質を持つ製品を、社会インフラ構築に重要な役割を果たす人工衛星と、人工衛星を輸送するロケットに搭載することにより、社会の発展に貢献してまいります。

※1 JAXAウェブサイトを参照ください。https://www.jaxa.jp/projects/sat/alos4/index_j.html
※2 固体の電解質、導火剤・火薬を内蔵しており、電気信号を受けて発火し、内部が高温になって電解質が溶けることで、瞬時に大きな電力を発する一次電池です。
※3 JAXAから委託を受けて開発しJAXAコンポーネント(JAXA研究開発部門が人工衛星に共通に使用される搭載コンポーネントやデバイスを開発し、JAXAデータベースに登録・開示する制度)に登録されている高性能宇宙用リチウムイオン電池です。「だいち4号」の製造元である三菱電機株式会社(執行役社長:漆間 啓、本社:東京都千代田区)殿に採用いただきました。詳しくはJAXAウェブサイトを参照ください。https://www.kenkai.jaxa.jp/library/database/db-compindex.html

先進レーダ衛星「だいち4号」に搭載されたリチウムイオン電池(セル)の仕様

部品番号 JMG190
公称電圧(V) 3.7
定格容量(Ah) 190
寸法(mm)※4 W165×D50×H271
質量(g) 4,590

※4 寸法Hは端子まで(スタッドボルト部除く)

写真

1.H3ロケット(提供:JAXA)

1.H3ロケット(提供:JAXA)

※写真は試験機2号機

2.H3ロケット専用リチウムイオン電池

2.H3ロケット専用リチウムイオン電池

3.先進レーダ衛星「だいち4号」(提供:JAXA)

3.先進レーダ衛星「だいち4号」(提供:JAXA)

4.宇宙用リチウムイオン電池(セル)

4.宇宙用リチウムイオン電池(セル)

[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
 株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー 営業部
 TEL  03-5402-5867
[この件に関する報道関係からのお問い合わせ先]
 株式会社 GSユアサ コーポレートコミュニケーション部
 TEL 075-312-1214
 WEBでのお問い合わせ https://www.gs-yuasa.com/jp/contact/gyc/

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