Honda 細江船外機工場向けリチウムイオン蓄電池設備が稼働 ~再生可能エネルギーの活用および事業所の安定稼働に貢献~
株式会社 GSユアサ(社長:阿部 貴志、本社:京都市南区。以下、GSユアサ)が、本田技研工業株式会社(社長:三部 敏宏、本社:東京都港区。以下、Honda)細江船外機工場(静岡県浜松市)向けに納入した容量2MWhのパワーコンディショナ(以下、PCS)併設型リチウムイオン蓄電池設備が稼働開始しました。本件は、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、本社:東京都港区。以下、TGES)により採用されました。
今回TGESに採用された設備は、蓄電池、PCS ともにGSユアサが製造する「純」国産品です。本設備は、PCS盤と蓄電池盤が分割されており、工場や太陽光発電所などの敷地における狭小地にも容易に搬入する事が可能で、据付時の大型クレーンの使用が不要です。また、必要容量に応じて蓄電池盤の数量を増減させることで、柔軟な設計対応が可能です。電解液量は2,000ℓ未満となっており、消防法における危険物一般の取り扱いではないため、保有空地を最小限まで狭める事が可能です。本製品は需要家向け、系統用蓄電池向け、FIP転換※1を行う再生可能エネルギー併設施設での利用に最適です。
GSユアサのリチウムイオン蓄電池設備とサービス対応は、TGESのエネルギーサービス※2の一部として太陽光発電設備と連系稼働し、Honda 細江船外機工場における再生可能エネルギー電力の無駄のない活用に貢献しています。なお、GSユアサ製品の品質や安全対策、迅速なアフターサービス体制が評価され、採用が決定しました。
今後もGSユアサは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、リチウムイオン蓄電池設備の拡販を通じて系統の調整力を担うことで、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に貢献します。また、需要家様の事業所の安定稼働に寄与してまいります。
※1 FIP転換(FIP転)とは、再生可能エネルギーの発電事業者が、太陽光発電設備に蓄電池を併設し、卸価格の安価な時間帯に充電し、高価な時間帯に放電することによって、経済的メリットを得る手法です。この制度は、再エネの導入を促進するために、売電価格に一定のプレミアムを上乗せするFIP制度に基づいています。
※2 事業者がエネルギーシステムを所有、メンテナンス、運用までワンストップで行い、利用者は初期投資不要でエネルギーサービス利用料を対価として支払うサービス。
リチウムイオン蓄電池設備の特長
1. 全セルの電圧監視、全モジュールの温度管理機能を搭載し、高い安全性を確保
2. ファンレスモジュール構造により故障率低減、交換部品点数の大幅な削減を実現
3. 法令に合致した火災予防条例適合キュービクルを採用
4. 少量危険物※3としてシステムを構築し、設置の省スペース化、消防への申請簡略化を実現
5. 塩害、寒冷地にも対応可能なコンテナシステム
※3 消防法で定められた指定数量に満たない量の危険物。
PCS併設型蓄電池設備の特徴
1. 設置場所の自由度が高い
PCS盤、蓄電池盤単位での運搬・搬入、据付作業が可能で、設置に大型クレーンが不要。
昨今主流の大型コンテナ式蓄電池設備と比較して、設置時の輸送経路を含めた設置場所選定の自由度が
格段に高くなり、狭小地への設置も可能。
2. 設備設計の自由度が高い
必要な蓄電池容量に応じて、蓄電池盤の数量を増減させることで柔軟な設計対応が可能
GSユアサのサービス対応(STARELINKサービス)※4
常時全セルの電圧監視や故障監視を行い、システム全体の信頼性を担保します。万が一の故障発生時は、業界最大級の全国を網羅するサービスネットワークを活用し、お客様のご要請に対応します。
※4 STARELINKサービス:「STARE」=見守る、「LINK」=繋がる という意味を込めた、GSユアサの保守サービスです。GSユアサ独自の遠隔監視技術と予測・予兆技術を組み合わせ、蓄電池システムの運転状態や劣化状態を把握し、蓄積したデータを解析することで更新時期・異常予兆を診断します。また、予防保全として点検・部品交換を行い、万が一、突発的な故障が発生した場合は、メーカー指定の専門技術員にて修理・復旧対応をします。
リチウムイオン蓄電池設備概要
納入先 | 本田技研工業株式会社 細江船外機工場 |
設置場所 | 静岡県浜松市浜名区細江町 |
稼働時期 | 2025年4月 |
電池の種類 | リチウムイオン電池 LEPS-2-14 |
PCS出力(kW) | 500 |
容量(MWh) | 2 |
Honda 細江船外機工場に設置された リチウムイオン蓄電池設備(キュービクルタイプ)

Honda 細江船外機工場
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